ハラスメントって言われました | 東京の社労士ならいとうゆみ社会保険労務士事務所 | ブログ

寒くなってきましたね。

先日、顧問先様でタイトル通りのご相談がありました。

社長ご夫妻と数名の従業員さんで事業を営んでいる小規模な会社さんです。伺うたびにアットホームな雰囲気で働きやすそうな職場環境だと思っておりましたので、ちょっとビックリしました。

詳しく伺ってみると、最近ちょっとしたミスが続いたAさんに社長が注意をしたそうです。Aさんは、謝りながらもどこか他人事のような態度だったため社長もさらに注意を続けたそうです。その際に業務上のミスに対する影響注意だったはずが、直近の遅刻の件にまで及んでしまった、と社長はお話しされていました。

社長が注意をした翌日にAさんから改めて謝罪がありました。これで普通ならこの件は終わるはずでした。ただAさんから「社長の注意をハラスメントのように感じた」と言われて、社長が悩んでいるということでした。

私から社長にお話ししたことは

・業務上の注意はハラスメントにはあたらないこと

・注意はわかりやすく簡潔な言葉ですること

・注意する内容をすり替えないこと

でした。社長がAさんに業務上の注意をしたこと、これは当然のことだと思うのですが、

・何度もクドクドと注意を重ねたこと

・本来の注意の内容がいつの間にか直近の遅刻の件に及んだこと

これらがAさんにはハラスメントと感じさせたのでしょう。

Aさんも

・注意を受けたときに真摯な態度で謝るべきであること

・注意を受けたときに業務上わからないことがあったのであれば、その際に

　質問してわからないままにしておかないこと

が重要だったと思います。

アットホームな職場を目指して中々注意をできずにいた社長が注意をした途端にハラスメントと指摘されて、ショックを受けたとは思いますが

・日頃からコミュニケーションをとること

・注意に注意を重ねるようなことは避けること

で、業務上の改善を図ってさらにランクアップした会社さんになってほしいと思っています。でも、ほんとうに人との関係は難しいものですね。