育児時短就業給付
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2023/12/04
厚生労働省は、子育てのために時短勤務で働く人に対し、賃金の1割を助成することの検討に入ったそうです。時短勤務時の賃金を対象とすることで、以前の収入を超えないように設定し、フルタイムで働く人との公平性も図ります。来年の通常国会に提出する雇用保険法改正案に盛り込み、2025年度からの導入を目指します。
雇用保険に「育児時短就業給付(仮称)」を設け、対象は雇用保険に加入し、2歳未満の子供を育てるために時短勤務を選び収入が低下した人とするそうです。
厚生労働省の調査によれば、育児のために時短勤務制度を利用しているか、利用経験のある人は、女性の正社員の半数を占めるそうです。時短勤務時には賃金がフルタイム時代に比べて低下する傾向にあり、助成制度を設けることで生計を支援する側面があります。
一方で、時短勤務を選択することで出世ラインから外れてしまう「マミートラック」を助長しかねないとの懸念もあります。このため、助成する水準を低く抑え、キャリア形成を阻害しない制度としたい意向のようです。